月は西に日は東に

 「菜の花や月は東に日は西に」という有名な俳句がある。江戸時代の俳人、与謝野蕪村の作である。春先の心地の良い夕暮れを表した句で私も大好きだ。昨日、朝の散歩に出かけてみた光景。東の空は朝日が昇り始め、西の空にまだ満月の月が残っている。

 与謝野蕪村の句と位置が逆である。理由は地球の公転。夕方の6時から朝の6時までの12時間、要は半日で180度太陽と月が移動したのだ。当たり前の話だが、初めて見て少し感動。

 この季節の散歩。日中は暖かいが朝はまだまだダウンジャケット必須。川にはオオバンが5匹ほど群れて泳いでいる。